アメリカで子育てをしていく上でかかせないイベント、誕生日会!
日本は家族で小規模で祝うことが多いと思いますが、アメリカは場所を借りて、友人を呼んで大きな規模で開催されることがほとんどです。
子どもの誕生日会を開きたいけど、どうすればいいか迷っている在米の方へ向けて
今回はアメリカで開催した子どもの誕生日会、準備から当日までの私の体験談をお伝えします。
経験談のため、主に未就学児から小学校低学年向け誕生日会の開催をする側としてお話ししますね。
はじめに
アメリカでは、子どもの年齢によって誕生日の祝い方や規模が変わってきます。
例えば、1歳のお誕生日は初めての誕生日会として、かなり盛大に祝われます。赤ちゃんがケーキを鷲掴みにして食べるスマッシュケーキが有名です。
他にも、16歳、18歳、21歳などはひとつ大人になる節目の年として盛大に行われます。
未就学児から小学校低学年までは、子どもの意見を取り入れつつ、親がパーティーの企画と開催をします。
小学校の中高学年以上になると小さい頃とは好みが変わるため、開催する場所がレストランだったり、ネイリストを呼んで自宅でマニキュアをしたり。数人の友人だけを招待する小規模なパーティーをする子や、もはやパーティーをしない子も出てきます。
場所
誕生日会をする上で一番はじめに決めるのは、どこで開催するか!
主に、以下のような場所で誕生日会は開催されます。
- 公園
- 自宅
- アパートやコンドミニアムの共有スペース
- レンタルスペースや室内遊び場
我が家は、娘が1歳と2歳の時は自宅、3歳のときはアパートの共用スペース、4歳以降は室内遊び場で開催しました。
1歳と2歳なら自宅でも十分だったのですが、3歳以降になると娘や同年代のお友達は走り回って遊ぶようになり、自宅ではスペースが足りなそうだったので、このような場所選びとなりました。
場所を選ぶ上で重要なのは、どこまで人を呼ぶかと、その場所で子どもたちが楽しめるかだと思います。
自宅で開催する時はおもちゃを用意。3歳のときは借りた場所の中で走り回るスペースを確保し、シャボン玉と風船を用意。風船を持って追いかけっこをしたり、シャボン玉に夢中になってくれて、子どもたちは楽しそうに遊んでいました。
4歳以降で借りた室内遊び場は最高でした!特によかった点は、親が準備するものが少なく済むけど、子どもたちはかなり楽しんでくれることです。
実際に利用した施設はこんな感じ。
別室にパーティールームがあり、そこで食事をしたり、ケーキを食べたりしました。
このような施設はすぐに土日の予約が埋まってしまうため、誕生日の数か月前には予約を取るのがベスト!
そして、だいたいパーティーでの施設利用時間が2時間と決まっています。
アメリカではパーティーに参加する場合は少し遅れていく方がスマートなんて言われていますが、施設での誕生日会で遅れていくとその施設で子どもが遊ぶ時間が短くなってしまうので注意!
場所を借りるとして、室内遊び場の他には、体操クラブやキッズカフェ、ボーリング場、絵画スクール、牧場などでも誕生日会ができます。
また、ロサンゼルスは雨が降らない時期が長いため、公園や自宅などで誕生日会をする方も結構多い。その場合、室内遊び場ほど遊べるものが少ないため、子どもたちが楽しめるアクティビティ等を用意する人がほとんどです。
自宅や公園でのパーティーで人気なのはトランポリンのようなバウンスハウス!
公園でバウンスハウスを借りて開催するのもいいなと思ったのですが、娘の誕生日は雨が多い季節。天候のことを考えると公園という選択肢は早い段階で消えました。
室内遊び場選びはGoogle Mapで「birthday party places」等と検索。地域の施設を探して、実際に娘と一緒に見学に行って決めました。
招待状
場所が決まったら次は招待状を作ってゲストを招待します!
私の周りで人気なのはEメールで送れるEviteです。参加人数が多いときは、だれが参加するかわかりやすいので便利です。
連絡先を知らないお友達のために、招待状を紙に印刷して学校で渡す子もいます。幼稚園や学校で招待状を配るときは、担任の先生に事前に誕生日会に誘うルールがあるかを要確認。学校や先生によって、パーティーに誘われない子がいないように誕生日会はクラス全員を誘うよう決められている場合があります。
娘の誕生日会は子どもも大人も含めて30人以下なので、うちはCanvaで作った招待状の画像をつけてLINEでお友達をお誘いして、この日までにお返事くださいとお伝えしています。
最近Canvaでディズニーキャラクターが使用できるようになったみたい。これは嬉しい!
Canvaだとすでにテンプレートがあるので、それに日時や場所を入力していくだけです。
招待状を作る上で気を付けていることは、誕生日会のテーマ(キャラクター)を使うことです。
うちの娘はモアナが大好きだったので、誕生会のテーマはモアナと決め、招待状にもモアナを載せました。
参加する側として、会のテーマがわかると誕生日プレゼントも選びやすいんですよね。
プリンセスがテーマのときは、参加してくれる女の子たちがプリンセスのドレスで来てくれたりするなど、テーマに合う服装で来てくれたりもしました。
装飾品や小物
会場を飾る装飾品や小物はだいたいAmazonやParty Cityで購入しています。
見てお分かりの通り、運よく3歳と5歳のとき同じキャラクターをテーマに誕生日会をしたいと言われたので、装飾品は結構な数使いまわせることができました!3歳のときの飾りを捨てずに保管しておいてよかったです。
飾りだけではなく、紙コップ、紙皿、ナプキンもそのときのテーマで揃えている方が多いです。
数字のバルーンは誕生日感が出るのでおすすめ。Party Cityに事前に行き、どの組み合わせにするか選んで、受け取りの日時を決めて購入。誕生日会当日の朝に取りに行きます。
デリバリーもしてくれるようですが、万が一時間通りに来なかったら嫌だし、アメリカではそれがあり得るので、自分で取りに行っています。
このバルーンはパーティーの終わりにお土産として子どもたちに渡すと喜ばれますよ!
食べ物・飲み物
アメリカの誕生日会の定番はやっぱりピザ!
ピザはいつもチーズのみと、ペパロニの2種類を用意しています。娘のお友達の誕生日会では、タコスのケータリングがあったり、お寿司があったり様々です。
飲み物は子どもたち用に小さいジュース、水、大人用のソーダ類を用意します。
あとはチップスやポップコーン等のしょっぱい系のスナックも用意しています。これらが余ったら、ゲストにお土産として持って帰ってもらえるようにジップロックや袋があると便利です。
お誕生日ケーキはホールケーキを買われる方もいますが、うちは取り分けやすいカップケーキにしています。
このカップケーキは地元のベーカリーに事前に注文しています。この時に気を付けているのは、アレルギーの子のためにナッツや小麦を使わないビーガンのケーキをお願いしています。
お誕生日会に誘うときにアレルギーの有無も聞いておくといいですよ。
カップケーキも余ることがあるので、余ったものはつぶれないように紙コップに入れて、それをさらに袋に入れてほしい方にお持ち帰りしてもらっています。
エンターテイメント
主役を含めて、子どもたちを喜ばせるために親は色んなエンターテイメントを用意します。
アメリカだとほとんどの地域でパーティー専用の役者を呼べる会社があり、子どもが好きなプリンセスやキャラクターを呼ぶことができるんです。
うちは5歳の誕生日会でモアナを呼んでみました!
この役者さんが最高で、子どもたちに絵本の読み聞かせをしてくれたり、歌を歌ってくれたり。常に主役のそばにいてパーティーを盛り上げてくれます。
色んな会社があるので、GoogleやYelpの口コミを見て、評価が高いところにお願いするといいと思います。
キャラクターを呼ぶ以外には、小さな動物園や手品師、巨大なシャボン玉を作ってくれる、アイスクリームやかき氷のフードトラックが来るなど、探し出すと色んなイベント会社が子どもの誕生日会向けのサービスを提供しています。
他には、ピニャータというお菓子が入ったくす玉をたたいて割るのも誕生日会ではよく見られます。
目隠しをして、ピニャータを棒でたたきます。
これも子どもには人気なのですが、どの子の番でピニャータが壊れるか分からないので「自分がピニャータを割りたかった」と泣き出す子どもも結構います。
最近では叩いて壊すタイプではないものもあります。
紐が何十本も繋がれていて、その紐を一人ずつ引っ張って、当たりの紐を引っ張った時に中身のお菓子がドバーっと出てきます。
うちはその紐を子どもたち全員に持たせて、みんなで一緒に引っ張り、一斉に壊すという方法でピニャータを楽しみました。
Goodie Bag(グッディーバッグ)
誕生日会に参加してくれた子どものために渡すグッディーバッグというものがあります。これは参加者が帰るときに「今日は来てくれてありがとう」と言って渡す、お土産のようなものです。
参加する子どもの数だけ用意しますが、主役の娘自身も欲しがったり、万が一壊れたり、何かあったときのために少し多めに作っています。中身は様々ですが、だいたい小さいものを5つくらい入れています。
これまでに入れたもの、もらって娘が嬉しそうだったものは、小分けになったスナック(Goldfish・グミ・せんべい等)、粘土(Playdoh)、シャボン玉、シール、文房具、小さいおもちゃ等です。
Amazonで「Goodie bag stuffers」と検索するとたくさん出てきますよ。TargetやParty Cityでも購入できます。
個人的に参加者の中に赤ちゃんの兄弟がいる場合は、細かくて誤飲につながるようなおもちゃは入れないように気を付けています。
また、パーティーに統一感が増すように、バッグもテーマに沿ったものを用意しています。
お礼の連絡
必ずしなければいけないわけではありませんが、パーティーが終わった後はお礼の連絡をする方が多いです。
どのプレゼントを誰からもらったかを控えておく、または覚えておいて、プレゼントの感想と共に来てくれたお礼をメールやLINEなどでするといいと思います。
私自身、参加したパーティーのママからこのようなお礼のLINEをもらうととても嬉しいです。
学校などのお友達にはサンキューカードとしてお手紙を渡してもいいですね。
ギフトリスト
友人が導入していていいなと思ったのが子どもが欲しいプレゼントをリスト化する、Amazonギフトリストです。
プレゼントをあげる側としても、毎年何をあげるか結構悩んでいたのですが、このギフトリストは主役の子が欲しいものがAmazonのリストになっていて、それをポチっと購入するだけ。
本人がほしいプレゼントをあげられるし、あげる方としても迷わなくていい。
下の画像のように、購入済みのアイテムは一目でわかるようになっています。
去年からこのリストを導入し始めました!ゲストにこのリストをお知らせするときは、必ずしもこのリストから選ばなくていいとお伝えしてます。プレゼントの値段は5ドルくらいのものから30ドルくらいのものまでにしています。
まとめ
アメリカ式の子どもの誕生日会は準備が多くて大変ですが、子どもが楽しんでくれる姿を見ると頑張って準備してよかったなと毎年思える。私自身、楽しみながら誕生日会の準備をしています。
気になるパーティー開催にかかったお値段ですが…
- 会場費:400~500ドル
- ピザやお菓子、飲み物など:100~150ドル
- カップケーキ:100ドル
- バルーンを含めた装飾品や小物類:100ドル
- グッディーバッグ:50ドル
ざっと計算しただけでも1000ドルくらいはかかっています。結構なお値段ですよね。改めて計算してみて、ちょっとびっくりしてしまいました。会場費は地域にもよると思いますが、私が住むロサンゼルス近辺は安くても400ドル、高いところだと5000ドル以上にもなります。
これが毎年続くわけではなく、小さい頃だけだし、子どもにも家族にもいい思い出となる。
さらに、いつもお世話になっているお友達にも楽しんでもらえる!そう思って誕生日会を開催しています。
誕生日会に参加する側としての記事は、また違う機会に書こうと思っていますのでお楽しみに!