10年のアメリカ生活から日本へ引っ越しを決めた理由

こんにちは!

在米10年目、ロサンゼルス在住のYuiです。

日米の生活・子育てについて、乳幼児睡眠コンサルタントとして、ねんね改善について発信しています。

2015年に国際結婚でアメリカのバージニア州に移住、その後ロサンゼルスへ引越し、娘を出産。

アメリカに住み始めて10年経った今、私たち家族は日本に引っ越すことを決めました!

今回は、なぜこのような決断をしたかについてお話ししたいと思います。

※この記事の内容はアメリカに住むことを批判するものではありません。

目次

はじめに

まず始めにお話ししたいのが、なぜこのタイミングで日本への移住を決めたのか。

娘がまだ小学校に上がっていない、まだ日本の1年生の教育が始まっていない時期だからです。

海外生活から日本に移住する国際家族の話は、周りの友人たちからよく聞いていました。

子育てがひと段落して、老後を日本で過ごすために帰る方もいますが、

子どもが小学校に上がる前に日本への帰国を決断される方も多いようです。

現在の私たちは日本への引っ越しに向けて準備している段階です。

アメリカ人夫も娘も日本に住むことを楽しみにしているようです。

この決断をするまで、夫婦でもよく相談しましたし、

娘にも日本に引っ越してもいいか、何度も話し合いをしてきました。

その話し合いの中で出た、日本の方が私たち家族には合っていると思った理由がいくつかあります。

安全面

私たち家族が移住を決めた理由の中で、一番の大きな理由が日本の方が安全ということです。

外務省の海外安全ホームページで以下を見つけました。

米国の犯罪発生数の推移を人口10万人当たりの数値でみると、凶悪犯罪は2014年が361.6件、2016年が397.5件、2018年が383.4件、2020年が398.5件とやや上昇傾向にありますが、財産犯罪は、2014年が2,574.1件、2016年が2,451.6件、2018年が2,209.8件、2020年が1,958.2件であり、減少傾向にあります。ただし、例えば2021年の殺人事件発生総数は日本が874件であるのに対し米国は13,537件、強盗事件は日本が1,138件であるのに対し米国は121,373件であり、日米の人口差を考慮しても米国における犯罪発生率は日本よりも格段に高いことが分かります。また、米国ではこのような凶悪犯罪に銃器が用いられることが多い点(およそ半数は銃器を使用)にも留意する必要があります。

(注)米国(FBI統計)と日本(警察庁統計)では罪種の類型や犯罪件数の計上基準等が同一でないため、あくまでも参考値です。

日本の方が犯罪発生率が低いこと、銃撃事件に巻き込まれる可能性が少ないんです。

私が住んでいるロサンゼルスは地域によって差はありますが、全米の中でも治安は悪い方です。

いつも行っている公園やショッピングモールでギャング同士の撃ち合いがあったりします。

公園にドラッグの錠剤が落ちていて、それに触れた子どもが救急車で運ばれるなんてこともあります。

ロサンゼルスに住み始めた頃から治安の悪さは知っていましたが、

子どもがいない時期はそこまで安全性を気にしたことがありませんでした。

住んでいた地域が日本人の駐在の方が多い地域だったこともあり、

日本人が少ないバージニア州から引っ越してきた私にとって

ロサンゼルスは海外だけど日本食パラダイス!最高の場所だと思っていたんです。

その後、娘が生まれ、守るものができたときに

いかに安全な地域で子育てすることが重要かに気づいたんです。

公園や買い物中に「ここで何か事件が起こったら、どう対応するか」を考える。

事件に巻き込まれないように周りを警戒する。

家の外に出た瞬間から、常に安全か確認して気を張っているって結構疲れるんですよね。

一方、日本に一時帰国しているときはアメリカにいるときほど気を張っていないんです。

日本でも事件は起こる可能性があるので、警戒心ゼロな訳ではありませんよ。

けど、ここで銃撃戦が始まったらなんて考えなくていい環境にいられる安心感があります。

金銭面

物価も土地の値段も、どんどん上がっていくアメリカ。

よく海外ドラマで見る、広いキッチンにおしゃれな家に住みたいと渡米当初は夢見ていましたが、

ロサンゼルス近郊ではそんな家を買うこと、見つけることはかなり難しい。

California association of realtorsによると、カリフォルニア州で中央価格の家を買えるのは15%のみとのこと。

ほとんどの人が家が高すぎて買えないし、この状況は年々悪くなってきています。

コロナ前に狙っていたエリアが5,000万円くらいで家を売り出していたんです。

数年後にこのあたりに家を買おうかななんて考えていたのですが、今では1億円あっても足りない

とんでもない価格に値上がりしています。

また、外食の値段もどんどん高くなっています。

「今日は疲れていて夕飯を作りたくないから、安いファストフードでも行くか」なんて

先日、近所のチェーンのハンバーガーショップに行きました。

ハンバーガー2つ、ポテト2つ、ドリンク1つ

2人分で20ドル、日本円で約3,000円です。(2024年10月17日時点、1ドル150円計算)

栄養があるヘルシーなご飯なら分かるんですが、安いチェーンでこの価格なんです。

日本の方がご飯が美味しいし安い、家も買える人がアメリカより多い、物価も安い!

サービス面

おもてなしの精神があり、丁寧に仕事をしてくれる日本。

そんな国で育った私にとって、アメリカ生活は驚きの連続でした。

例えば、店員さんの態度が悪く、買ったものを乱雑に扱う。

頼んだものとは違うものがよく来る。

カスタマーサービスに問い合わせると人によって回答が違う。

電車やバスの行先表示が間違っている。

こんなのが日常茶飯事です。笑

とくに、配達系は問題があることが多い。

昔働いていた企業で、大事な書類を日本に送ったのですが、なぜかヨーロッパまで行き紛失されてしまう。

間違った住所に届けられる、最悪だったのは配達員に荷物を盗まれたことでした。

フードデリバリーも3回頼んで、3回とも届かなかったんです。しかもすべて別の会社を使ったのに…

こんなことは日本だったら起こらないのになと思うことが多いんです。

健康保険と病院

アメリカはどの健康保険に入っているかによって医療費が変わります。

保険に入っていても、基本的な医療費が高いので、病気や事故でお金がかかります。

行ける病院も自分の保険会社と提携している場所ではない場合、医療費が全額請求されます。

私の経験談なのですが、産婦人科で定期検査の予約をしており、

医者の都合で診察できないと、予約当日に電話がかかってきました。

変わりの産婦人科を紹介すると言われ、そこで診察と検査をしたら

まさかのそのクリニックが保険対象外。全額400ドル請求されました。

また、皮膚科や耳鼻科、形成外科等は予約が必要ですぐに診てもらえません。

皮膚に炎症ができて皮膚科に電話したところ、直近で案内できるのは2週間後というのはよくある話です。

日本ならすぐに専門医に見てもらえますよね。

体が痛かったら接骨院にも行ける。自治体によって子どもの医療費が無料。

医療の質や技術は置いておいて、日本の方が気軽に病院にいけて、

医療費がアメリカほど高額ではない点もいいなと思います。

清潔さ

アメリカでの子育てで不便なもののひとつが、綺麗で安全なトイレが少ないことです。

子どもって急にトイレ行きたいって言い出しません?

しかも、今すぐ行かないともれちゃうってレベルまで我慢しちゃうんですよね。笑

日本ってどこのトイレも綺麗だし、安全。

以前、夫と宮城の田舎の何もないコンビニのトイレを借りる機会があったんですね。

トイレはコンビニの外の掘っ立て小屋みたいな、手作り感満載な建物で

これは絶対汚いと覚悟していたのですが、中は驚くほどきれいにされていて

さすが日本だねって言いあったことがありました。

公共交通機関も綺麗だし、道にごみが落ちていない。

最近SNSで、日本とニューヨークの浸水の様子の比較が話題になっていたのを知っていますか?

ニューヨークは浸水で水が真っ黒で汚い、ごみも浮いているのに対して、

日本は浸水した液の水が透き通っていて、浸水した水まで綺麗なんてすごすぎると紹介されていました。

日本の清潔さってすばらしい!

まとめ

今回紹介した理由は、夫婦二人で常日頃から思っていたことです。

急に帰ろうと決意したのではなく、

生活の不便さへのストレスが少しずつ積み重なっていったある日

「もう限界!日本に引っ越そう!」と夫が言い出した事がきっかけでした。

それから私も日本帰国を真剣に考えはじめ、家族で相談して決断したんです。

アメリカでの生活、子育ては日本よりもやりやすく、居心地がいいときもあります。

しかし、私たち家族としては今は日本に住む方がいいと思ったんです。

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この記事を書いた人

出身は宮城県仙台市。在米10年、現在はロサンゼルス在住。乳幼児睡眠コンサルタントとしても活動中。日米の生活や子育て、子どもの睡眠改善についての記事を書いています。

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