【新生児が寝ないとき】原因別の簡単な解決法&寝かしつけのコツを伝授

こんにちは!

在米10年目、ロサンゼルス在住のYuiです。

日米の生活・子育てについて、乳幼児睡眠コンサルタントとして、ねんね改善について発信しています。

生まれたばかりの赤ちゃんが寝てくれない抱っこでしか寝かしつけができず、寝床に置くと起きてしまう

このように、新生児のねんねで悩んでいませんか?

今回は、新生児が寝ないときの原因別の簡単な解決法&寝かしつけのコツを伝授します。

この記事を読むと、赤ちゃんが寝られない主な理由が分かり、その解決方法を知ることができます。そうすることで、今よりももっと寝やすい状態を作ってあげることができます。

目次

はじめに

新生児とは、生後28日未満の赤ちゃんをいいます。生まれた日を0日とすると、生後28日未満が新生児期、生後 28 日~1歳未満は「乳児」と呼ばれます。

新生児は大人よりも眠りが浅いということを知っていますか?

浅い睡眠(レム睡眠)が大人より約2倍多く、睡眠サイクルは40分程と大人の約半分。生まれたての赤ちゃんは、少しの刺激でも起きやすいんです。

また、新生児への授乳は母乳が約2時間ごと、市販の粉ミルクだと2~3時間ごとに与えるとアメリカの小児科学会は伝えています。

そのため、数時間ごとに起きたり、おなかが減って夜泣きをするのは普通のこと。月齢が上がっていくにつれて少しずつ長く眠れるようになっていきます。

私の娘は生後すぐに黄疸が出ていたため、担当の小児科医の先生から昼も夜も2時間ごとに授乳するように言われていました。

2時間ごとに寝ている娘を起こして授乳。母乳を与えることにも慣れていないため、授乳のたびに乳首は激痛。「なんでこんな痛い思いをしなきゃいけないの。」と泣きながら授乳していました。睡眠不足も重なり、メンタルはボロボロ。

しかし、1か月ほど経つと乳首の痛みはなくなり、黄疸も改善。授乳間隔は3時間でよくなり、だいぶ楽になりました。

生まれたての赤ちゃんが寝なくて悩んでいるママさん、パパさん。赤ちゃんが寝てくれない状況がずっと続いていくわけではありませんので安心してください。

大人が赤ちゃんの寝ない原因と思われるものを取り除くことで、さらに寝てくれる確率が上がりますよ。

主な寝ない原因一覧

  • 体内時計が整っていない
  • 寝ている環境が不快
  • 疲れすぎ
  • 体が不快(空腹、便、ガス、おむつ)
  • ひとりで寝る方法を知らない
  • モロー反射

赤ちゃんは泣いて気持ちを伝えようとします。主にこれらが原因で寝られず、泣いて教えてくれているんです。

どれが原因がつきとめることは難しいので、寝ない理由と思われるものは排除する。赤ちゃんが寝やすい状態を作ってあげることが、長く寝てくれることへとつながります。

では、これらの原因別の簡単な解決法と寝かしつけのコツを紹介していきます。

体内時計が整っていない

生まれてくる赤ちゃんは大人のように、朝は起きて夜は寝るというような体内時計が整っているわけではありません。そのため、朝も夜も関係なく数時間ごとに起きてしまいます。

体内時計が整ってくると、夜にまとまって寝てくれるようになってきます。

例えば、日中は1時間ほどのお昼寝なのが、夜は4時間程まとまって寝てくれるようなイメージです。だいたい生後3~4か月頃にはこのようになる子が多いですが、まれに生後2か月で夜まとまって寝る子もいます。

では、体内時計を整えるためにはどうするか。

朝は明るい、夜は暗いということを赤ちゃんに教えていきます。

まずは朝日を浴びましょう。朝起きたらカーテンを開けて、15分ほど日光浴がおすすめです。直射日光に当てる必要はありません。窓の近くの日陰でも十分です。

日中のねんねの場所は明るいリビングでOKです!夜まとまって寝るようになってきたら、日中のお昼寝は暗い部屋でさせるといいです。

夕方以降、室内の明かりは明るすぎない間接照明にしましょう。よくある日本のリビングの光は明るすぎるので注意。明かりは暖色系の間接照明にし、今から夜になることを教えてあげます。

夜間授乳の際には、足元を少しだけ照らす暖色系のナイトライトを使用するのがおすすめ。夜中に起きた赤ちゃんに、明るい光を見せず、暗いままにすることで夜であることを教えることができます。

そして、夜間授乳のときに明るく元気に話しかけるのもNGです。夜中は静かに、興奮させないようにあまり目を合わさずに授乳して、ゲップを出したら寝床に置くといいですね。

また、新生児の頃から赤ちゃんをベビーベッドに置いた状態で寝かしつけすることをおすすめします。

赤ちゃんがしっかりゲップをした後、寝床に置き、トントンやお腹をさすったりなどで寝かしつけしてみましょう。寝床に置いた後、泣いていないならトントン等は不要です。

抱っこでの寝かしつけが悪いわけではありません。抱っこでの寝かしつけが当たり前になると、赤ちゃんの成長につれて肩こりや腰痛に悩まされてしまうママ・パパが多いからです。

例えば、いつもより眠りにくそうなときは抱っこで寝かしつけをして、その他は寝床に置いて様子を見る。泣いて寝ないときは寝床に横になっている状態のままトントンで寝かしつけでもいいですね。

寝ている環境が不快

睡眠が浅い新生児は、少し不快に感じるだけで起きてしまうことがあります。

暑すぎ・寒すぎ、テレビの音やごみ収集車などの雑音がうるさすぎる、夜中の照明が明るすぎる等、不快に思う要素は少なくありません。

以下の赤ちゃんが心地よいと思う環境を確認してみましょう。

  • 室温 20 ~ 22度
  • 湿度 40 ~ 60%
  • ホワイトノイズで雑音をかき消す
  • 寝室は遮光をする

詳しくは、以下の記事を参考にしてみてください。

疲れすぎ

赤ちゃんは疲れすぎるとストレスホルモンが分泌され、よけいに眠りにくくなってしまいます。

新生児が機嫌よく起きていられる時間(活動時間)は、たったの約40分!

40分以上起きていると、どんどん疲れが溜まってしまい、寝かしつけに時間がかかる可能性が高くなります。しかし、授乳をしてゲップを出していると40分なんてあっという間ですよね。

この時間は、あくまでも寝かしつけの目安、参考までにしましょう。

新生児以降の活動時間は以下の記事で確認できます。

体が不快

おなかにガスが溜まっている、おむつが濡れている等の不快感も、睡眠の妨げになります。

以下の赤ちゃんが不快に思う状態かどうかを確認しましょう。

  • おむつが濡れている
  • お腹にガスが溜まって苦しい
  • 便秘
  • 空腹
  • 痛みやかゆみ(おむつかぶれなど)
  • 体調不良

特に、ガスは気を付けるといいです。ゲップをしてもガスが出し切れていないときもあります。ガスが出し切れずに苦しいということもあります。ゲップが小さかったり、まだ苦しそうな時は、赤ちゃんの体勢を変えてみて再度ゲップ出しにチャレンジ!

2つのゲップを出す体勢を試してみてください。

  • 大人の膝の上に赤ちゃんをのせる。片手は赤ちゃんの体と頭を優しく支える。もう片方の手で赤ちゃんの背中をトントンしたり、背中の下から上に向かってさする。赤ちゃんの背中はまっすぐにするといいですよ。
  • 赤ちゃんを縦に抱き、大人の肩に赤ちゃんの頭をのせる。片方の手で赤ちゃんの背中をトントンしたり、背中の下から上に向かってさする。

モロー反射

モロー反射とは、生まれたばかりの赤ちゃんに見られる自然な反応のひとつで、驚いたときに起こるものです。

例えば、大きな音がしたり急に体が動いたりすると、赤ちゃんは両腕を広げて手を開き、その後また手を閉じるような動きをします。

この反射は、赤ちゃんがまだ自分で体をコントロールするのが難しい時期に起こるもので、生後3〜4か月頃までに次第に消えていきます。

このモロー反射によって赤ちゃんが起きないように、おくるみを活用しましょう。

おくるみの種類は色々あります。典型的なおくるみは大判の布で、くるむコツが必要になるので、個人的にはファスナーやマジックテープで固定するものがおすすめ。

ただ、サイズが合わないと意味がないので、赤ちゃんに合ったサイズを選ぶことが必要です。

アメリカではHALOというブランドがマジックテープでとめる新生児用のおくるみを出しています。

安全のためおくるみは、赤ちゃんが寝返りをしそうになった時点で使用をやめましょう。

ひとりで寝る方法を知らない

「今まで抱っこでしか寝かしつけをしていなかったけど、数時間おきにそれで寝かしつけをするのは辛い。寝床に置くと寝てくれない。寝床に置いて、トントンで寝てくれるようになってほしい。」

このようなお悩みの方は多いと思います。

生まれてきた赤ちゃんは、ひとりで寝付く方法を知りません。

暑い、ガスが溜まっていて苦しいなど、赤ちゃんが不快と思うことがあればさらに寝付きにくくなります

生まれたその日から抱っこだけで寝かしつけをしていると、抱っこ以外での寝方がわからないんです。

例えば、生後2か月になって赤ちゃんが重くなってきたとします。そのため、大人が肩こりや腰痛に悩むようになり、急にベビーベッドでトントンをするなどの新しい寝かしつけ方法試してみる。

すると、赤ちゃんはトントンで寝付いたことがないので、だいたいの子はすぐには寝てくれません。

ここで諦めて、無理をしてでも抱っこでの寝かしつけをする親御さんが多いんです。

赤ちゃんは、慣れていくと新しい寝かしけ方法でも寝てくれるようになります!

抱っこでしか寝たことがなかった子が、寝床でトントンだけで寝るようになり、寝床に置くだけで寝るようにもなるんです。

月齢によってはねんねトレーニング(スリープトレーニング)が必要な場合もあります。

寝かしつけのコツとしては、新生児の頃は赤ちゃんの寝やすい環境が整っており、不快と感じることがない場合は、すぐに諦めすに新しい寝かしつけ方法(寝床に置いて寝かしけ)を数日試してみること!

例えば、5分は寝床に置くだけ。それでも寝ないならさらに5分は寝床でトントンしてみて、寝たらラッキー!寝ないなら抱っこで寝かしつける。これを数日やってみてください。

まとめ

新生児が寝ないとき、原因別の簡単な解決法&寝かしつけのコツをまとめました。

  • 午前10時頃までに15分ほど朝日を浴びる
  • 夜の照明は暖色系の間接照明にする
  • 夜間授乳は暗めのナイトライトを使用する
  • 日中は明るい部屋で昼寝
  • 快適な睡眠環境をつくる
  • 活動時間40分を目安に寝かしつける
  • 空腹やおむつなど不快なことはないか確認

新生児期は、ママの身体はまだまだ辛い状態ですよね。ママは周りの大人に頼って、なるべく休むことを忘れないでほしいです。

日本は毎日沐浴する人が多いようですが、アメリカの小児科学会ではへその緒が取れるまでは水に濡らしたタオルで体を拭くだけ。さらに、1歳未満の赤ちゃんは、週に3回お風呂に入ればいいとも言っています。

赤ちゃんをお風呂に入れるのって簡単な作業ではないので、お風呂の作業が減るだけでママとパパは気持ち的に休める部分が出てくるのではないかなと思います。

今回紹介したことは、できることから徐々に試してみてくれればうれしいです。

以下の記事もぜひ参考にしてみてください。

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この記事を書いた人

出身は宮城県仙台市。在米10年、現在はロサンゼルス在住。乳幼児睡眠コンサルタントとしても活動中。日米の生活や子育て、子どもの睡眠改善についての記事を書いています。

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