アメリカで一番多くの人が飛行機で移動する日っていつなのか知っていますか?
答えは、感謝祭(サンクスギビング)の前日である11月の第4水曜日です!
アメリカの感謝祭やは日本のお正月のような、友人や家族で集まる休日。
感謝祭は家族で祝う伝統が強く、離れて暮らしている人々が集まるため、空港や交通機関が大幅に混雑するんです。
日本で生まれ育った私にとって馴染みのなかった感謝祭。
ですが今は、アメリカ人夫やその家族から感謝祭の楽しみ方を学び、夫の家族の伝統を入れつつ、我が家流の楽しみ方も加わった特別な休日となっています。
今回は、そんな我が家の感謝祭/サンクスギビングの過ごし方をご紹介します!
感謝祭(サンクスギビング)とは
アメリカの感謝祭(サンクスギビング)とは、毎年11月の第4木曜日に祝われる家族中心の祝日です。
約400年前に現在のマサチューセッツ州で行われた豊作祭が起源とされています。
感謝祭でよく食べられている料理は、七面鳥(ターキー)やパンプキンパイ、クランベリーソースなどです。
この日は、家族や友人が集まり一緒に食事をして、収穫や家族や友人への感謝してお祝いをする日とされていますが、実際には家族や友人と食事を楽しむ日と捉えている方が多い印象です。
アメリカ先住民に嫁いだダウニング亜希さんが、感謝祭の本当の起源を記事にしてくれています!
はじめてこの記事を読んだときは心が痛くなりました。私はこの事実を知ってから、サンクスギビングはただのお祝いごとではなくなりました。この日は家族や友人、ご先祖や周りの人、食べ物、それを作ってくれている人、色んなことに感謝をする日にしようと思いました。
ぜひ以下の記事を見てみてください。
メイシーズのパレード
我が家の感謝祭のはじまりは、アメリカのデパートMacy’s(メイシーズ)のサンクスギビングパレードを見ることから始まります。
このパレードは約100年も続いています。
夫や義理の両親は昔から感謝祭の朝にこのパレードをテレビで見るのがお決まりとなっていて、パレードを見ることでサンクスギビングの始まりを実感するとのことです。
ニューヨークのMacy’s周辺を、大きなキャラクターのバルーンたちがパレードしていきます。
「今年は風が強いから紐が短いね」とか「このキャラクターは新しいね」など、家族で会話が弾みます。
他にも、バンド演奏やダンスショーもあります。
私のお気に入りは、その年人気のブロードウェイミュージカルのワンシーンが披露されるシーン。
やっぱりブロードウェイの役者はすごいなぁと毎年感動しています。
また、パレードの最後にはサンタクロースが登場!
このサンタクロースの登場が、アメリカではクリスマスシーズン幕開けの象徴となっているのです。
そのため、うちはサンクスギビングの翌日にクリスマスツリーを出して、クリスマスの飾り付けを始めます。
このパレードはいつもNBCのチャンネルでアメリカ東部時間8時30分から放送されます。
パジャマを着たまま、このパレードを見始めて、ゆっくり支度を始めます。
テーブルセッティング
身支度を整えたらまずはテーブルの準備です。
せっかくだからアメリカの映画やドラマで見るようなテーブルセッティングをしてみたい!
数年前に思い立ち、その時から少しずつテーブルの小物を集めていきました。
年に1度しか使わない、この日だけのテーブルクロス。
ナイフやフォーク等のカトラリーは感謝祭とクリスマスしか使わないので、食器棚の奥から引っ張り出してテーブルを準備していきます。
ナプキンは今まで紙ナプキンだったのですが、やっぱり布がいいなと思い、おととし買い足しました。
そうして、我が家のテーブルはこんな感じに仕上がりました。
今年はデコレーションで小さいかぼちゃを置いてみようかなとか、どんなお花を飾ろうかなとか
参考にするためにインスタグラムやピンタレストを検索したり。
毎年、テーブルのデコレーションを考えるのが楽しみです。
ディナー
感謝祭ディナーはだいたい午後3時か4時ころに食べ始めます。
この日は色んな料理をたくさん食べることになるので、これくらいの時間が丁度いい。もっと遅い時間だとお腹いっぱいで夜眠れないんです。笑
そのため、朝ごはんとランチは軽く済ませておきます。
朝から準備していた料理が次々にテーブルへ運ばれ、やっとディナーの時間。
ディナーの前にひとりひとり、今年1年で感謝していることを伝えるのが我が家の伝統。
「いつも支えてくれてありがとう。そして、美味しいごはんを作ってくれてありがとう。健康でみんなでこの日を迎えられたことに感謝をしているよ。」
毎年やっているのに、毎回みんな感動して涙ぐんでしまう。
娘が3歳くらいのときは「サンキューエブリバディー!」のように簡単な発言でしたが、4歳になると「マミー、いつも美味しいごはん作ってくれて、遊んでくれてありがとう、大好きだよ」と、より具体的に、どんなことに感謝しているか言えるようになって成長を感じたり。
そして私は感動してまた泣いてしまうのです。笑
感謝を伝えるこの時間は、うちの家族にとってはとても大切な時間になっています。
さて、肝心の料理です。
定番のターキー(七面鳥)は家族全員好きではないので、代わりにメインディッシュはハムのロースト!
アメリカに嫁いで1年目、ごちそうを食べる日なのに、私にとってはハムだけだと少し物足りないというか、ご馳走を食べている感が足りない気がしていました。
私にとっての、アメリカでも作れるご馳走ってなんだろうと考えた結果、うちでは感謝祭ディナーにトンカツも出すようにしたんです。
これが意外と家族には大好評!
他には、野菜系だとコーン、マッシュポテト、ローストした人参といんげん等を食べます。
サイドには、甘いとうもろこしの風味があるコーンブレッドやロールパン。
デザートはアップルパイとレモンメレンゲパイが定番です。
ゲーム
ディナーを食べ終わって一息ついたら家族みんなでゲームをします。
アメリカに住み始めて驚いたことのひとつが、ボードゲームをする家庭が多いこと。
ボードゲームとは、日本で過去に流行った人生ゲームのように、テーブルに広げて、サイコロを振ったりするゲームのことです。
大人も子供も、家族みんなでボードゲームをします。
これって日本で例えるなら、正月に福笑いやカルタをやるのと似ていると思うんです。
ボードゲームの他にも娘の好きな、ニンテンドースイッチのマリオパーティーをしたり。
ゲームをしていて、夜8時くらいになってくるとちょっと小腹が空いてくる。
そんなときにまたパイを一切れ食べたりして。
こうして我が家のサンクスギビングはお腹いっぱい、一日中家族でまったり楽しみます。
まとめ
感謝祭の翌日はブラックフライデーと呼ばれる大きなセールの日です。
ここでだいたい家族のクリスマスプレゼントを調達します。
私が好きなファッションのブランドは全品30~50%オフのセールになるため、感謝祭の日は必ずブラックフライデーのリサーチもします。
私としては、ブラックフライデーはアメリカで好きな日トップ5に入るくらい大好きな日なんです。笑
ブラックフライデーについては、また他の記事にしますね!お楽しみに。